Mac の ESETでよくでるようになったエラーとその対処法まとめ【2025年最新版】

Macアプリケーション

2017.10.312025.11.17

ESETのエラー放置は危険！Webデザイナーが直面するセキュリティソフトの「落とし穴」
ESETエラー事例と確実な対処法4選
【まとめ】ESETエラーは「アップデート」と「除外設定」で解消！
1. ①ESETのプログラム自体が最新版か？
2. ②「リアルタイム保護」と「ファイアウォール」の「除外リスト」に問題のある項目が正しく登録されているか？

ESETのエラー放置は危険！Webデザイナーが直面するセキュリティソフトの「落とし穴」

最新の制作環境を維持するため、Mac OSをアップデートするのはもはや必須作業ですよね。

しかし、OSのバージョンアップにセキュリティソフトのESET Cyber Security Pro（または同等製品）が追いつかず、思わぬエラーに遭遇することはありませんか？

「今まで動いていたのに急におかしくなった」「設定を変えた途端、作業がガクッと遅くなった」といった現象は、ESETがMac OSの新しいセキュリティプロトコルやシステム拡張機能に対応しきれていない場合に発生しがちです。

特に、機密データを扱うWebデザイナーにとって、ESETのエラーを放置することは、最悪の場合、業務停止や情報漏洩につながる致命的なコストになりかねません。

この記事では、2025年現在、MacユーザーがESETで頻繁に遭遇する代表的な4つのエラー事例と、その確実な解決策をまとめました。

ESETエラー事例と確実な対処法4選

①外部メディアの接続が認識されない（USBや外付けHDDが見当たらない）

突然、USBメモリや外部ストレージ（HDD/SSD）をMacに接続しても、ESETが無反応で認識しない、あるいはOS側でマウントできない状態になることがあります。

これはESETの「リムーバブルメディア制御」機能が原因である場合がほとんどです。

＜対処法＞ESETのアクセス制御設定を見直す

ESETの制御機能が外部メディアへのアクセスをブロックしている可能性が高いです。以下の手順で設定を変更してください。

ESET Cyber Security Proを開きます。
ナビゲーションペインから「設定」を選択します。
「リムーバブルメディア」セクションへ移動します。
「リムーバブルメディアの保護を有効にする」のチェックを一時的に解除するか、もしくは「アクセスルールの編集」を選択します。
アクセスルール内で、「USBデバイス」または「FireWireストレージ」に対し、「許可」アクションを設定しているか確認します。もし「拒否」になっていれば「許可」に変更します。

新しいOSバージョンにアプデした直後は、このアクセスルールが初期化されたり、権限がバッティングしたりするケースがあるんです。

特にMacの「プライバシーとセキュリティ」設定も同時に確認することが極めて重要です。

②ESETセキュリティアラートが頻繁に出る

特定のアプリの起動時やWebサイト閲覧時に、ESETのセキュリティアラートが繰り返し表示され、作業の集中力を削いでしまうことがあります。

主な原因は、ESETの「プロトコルフィルタリング」機能が、特定の安全な通信（特にSSL/TLS）を不審と誤認しているケースです。

＜対処法＞プロトコルフィルタリングの除外設定を適用する

安全性が確認できている通信や、業務上必須のサーバーへのアクセスがブロックされている場合は、以下の手順で除外設定を行います。

ESET Cyber Security Proを開き、「設定」へ移動します。
詳細設定の中から「Webアクセス保護」または「Webとメール」の項目を探します。
「プロトコルフィルタリング」の設定内にある「アプリケーションの除外」または「アドレスの除外」を選択します。
頻繁にアラートが出るアプリケーション（例：FTPクライアントや特定のブラウザ）や、安全なURL（例：利用しているSaaSのドメイン）をリストに追加してフィルタリング対象から外します。

ただし、安易にプロトコルフィルタリング全体を無効にすると、セキュリティ強度がゴッソリ落ちてしまいます。

信頼できる通信のみを「除外リスト」に入れるように細心の注意を払ってくださいね。

③ESETでTime Machineが正常にバックアップできない場合の対処法

Macの生命線とも言えるTime Machineバックアップが、ESETを導入してから完了しない、あるいは異常に時間がかかるようになったという事例が多発しています。

これは、ESETのリアルタイムファイルシステム保護が、バックアッププロセス中に発生する大量のファイルアクセスを監視し続け、処理を遅延させているためです。

＜対処法＞Time Machineの除外設定を行う

Time Machineによるバックアップ通信をESETの監視対象から除外することで、干渉を防ぎます。

ESET Cyber Security Proを開き、「設定」へ進みます。
「コンピュータ保護」セクションの「リアルタイムファイルシステム保護」の設定を開きます。
「アプリケーションの除外」または「パフォーマンスの除外」セクションを見つけます。
ここに、Time Machineの実行ファイルや、Time Machineが使用するバックアップ先ボリューム（外付けHDDなど）をまるごと追加し、スキャン対象から除外します。

Time Machineの実行ファイルは通常、OSのシステム領域に存在します。

ボリューム全体を除外するのが最も確実な方法です。除外してもESETの「ファイル保護」機能自体は継続して動作するので、セキュリティレベルの大きな低下は避けられます。

④MAMP localhost 8888 と ESETでうまくいかない（ローカル開発環境が動かない）

WEBデザイナーが日常的に使用するローカル開発環境、特にMAMPやXAMPPといった環境の「localhost:8888」（デフォルトポート）へのアクセスが、ESET導入後に突然できなくなることがあります。

これはESETのファイアウォール機能が、ローカル通信であっても、アプリケーションの外部接続として認識し、ブロックしていることが原因です。

＜対処法＞ESETファイアウォールでMAMPの通信を許可する

MAMPのApacheやMySQLの通信を、ESETのファイアウォールルールで明示的に「許可」します。

ESET Cyber Security Proを開き、「設定」から「ネットワーク保護」セクションへ移動します。
「ファイアウォール」の詳細設定を開きます。
「ルール」または「アプリケーションルール」の編集画面に進みます。
MAMP関連の実行ファイル（Apache: httpd、MySQL: mysqldなど）を探し、その通信を「双方向」かつ「許可」として設定を追加または編集します。

ルールが複雑な場合は、一時的にファイアウォールの「対話モード」に設定し、MAMPを起動して通信が発生した際に、ESETに「今後この通信を許可する」と指示を出すのが手っ取り早い方法です。

localhostへのアクセスであっても、ESETはネットワーク通信として監視しています。特にポート番号8888が標準ではないため、セキュリティソフトウェアが「怪しい」と判断しやすいという背景があるのです。