WordPressでRSSフィードが出ない・エラーの原因と確実な対処法

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フィードが表示されないと「読者の囲い込み」という大きな機会損失につながる

WordPressでブログを運営していて、突然RSSフィードの取得ができなくなった、またはフィードリーダーにエラーが表示されるという事態に遭遇したことはありませんか?

この問題、地味ですが放置すると大きな機会損失につながります。なぜなら、フィードは読者があなたのサイトの更新情報を追跡し、リピーターになってくれる重要な接点だからです。

フィードが機能しないと、外部のニュースアグリゲーターや読者のフィードリーダーに情報が届かず、継続的なアクセスを失います。また、特に技術系の読者は「このサイト、メンテされていないな」と信頼性を疑うでしょう。

この記事では、Web制作の現場で頻出する3つの原因と、2025年現在のWordPress仕様に基づいた確実な対処法を徹底解説します。


【原因①】そもそもWordPress側でフィード機能が有効化されていないケース

最もシンプルな原因でありながら、意外と見落とされがちなのが、テーマ自体がフィード機能の自動リンク出力をサポートしていないパターンです。特にカスタムテーマや古いテーマを使っている場合に発生しがちです。

現在のWordPressでは、フィードリンクを$lt;head$gt;タグ内に自動で出力するための仕組みが用意されています。


対処法:functions.php にフィードサポートを追記する

テーマがこの自動機能をサポートしていない場合は、ご利用のテーマディレクトリ内のfunctions.phpファイルに以下のコードを追記することで、RSSフィードへのリンクが自動的に出力されるようになります。


この一行を追加すれば、WordPressが標準で提供するフィードURL(例:/feed/)が有効になり、ユーザーエージェントが適切にフィードを認識できるようになるでしょう。

テーマファイルの末尾などに書き加えるのが定石です。


【原因②】テーマで意図的にフィードリンクの出力が停止されているケース

無料テーマや、SEOを過度に意識した特定のテンプレートでは、ページの軽量化などを目的に、フィードリンクを$lt;head$gt;タグから除去しているケースが稀にあります。

これは、標準のWordPress機能である feed_links と feed_links_extra というアクションが停止されている状態を指します。


対処法:remove_action の記述を削除・無効化する

もし、意図せずフィードリンクが出ない状況であれば、functions.phpを開いて、以下の様な記述がないか確認しましょう。


もしこれらのコードを発見したら、完全に削除するか、またはPHPのコメントアウト(//)で無効化してください。

アクションを削除する(remove_action)という処理は、テーマのカスタマイズにおいてはよく行われますが、フィードが必要な場合は躊躇なく消してしまいましょう。

テーマのアップデートで上書きされないよう、子テーマの functions.php で作業するのが最も安全な方法です。


【原因③】フィードは取得できているが「XML構文エラー」が出ているケース

フィードのURLにアクセスすると、ブラウザ上はXMLが表示されるが、フィードリーダーや外部サービスで読み込むと「エラー」と表示されることがあります。

これはXMLの構文自体に問題がある状態です。


まずはW3Cでフィードを検証してみる

まずは、国際的な標準化団体であるW3Cのフィード検証サービスを使って、エラーの原因を特定します。

W3C Feed Validation Service
https://validator.w3.org/feed/

このツールでサイトのフィードURL(例:https://example.com/feed/)を入力すると、以下のようなエラーが頻出します。


対処法:functions.php の不要な改行や空白を徹底的に排除する

上記のようなエラーは、「XML宣言(<?xml version=”1.0″ encoding=”UTF-8″?>)の前に余計な空白文字や改行が入っている」ことが原因です。

これは主に、テーマやプラグインのPHPファイルの閉じタグ(?>)の後に、不要なスペース、タブ、改行が入っていることで引き起こされます。

特にチェックすべきは以下の箇所です。


①functions.php ファイルの最終行

もしファイルの最後にPHPの閉じタグ(?>)がある場合、その後に空白行や文字が残っていないか確認し、あればすべて削除します。

多くのケースでは、?> 自体を省略することでこの問題を回避できます。


②header.php やその他のテンプレートファイル

テーマファイルの先頭や末尾など、HTMLが出力される直前のPHPコードに余分な改行がないかを確認しましょう。

管理画面のテーマエディタを使ってファイルを編集した場合、視認できない空白や改行が紛れ込むことが非常に多いので、ローカル環境でFTP経由で編集し、改行コードや文字コードに細心の注意を払うよういしましょう。


【まとめ】フィード問題を解決し、良質な読者を継続的に獲得しよう!


原因 発生場所 確実な対処法
1. 有効化されていない functions.php add_theme_support( 'automatic-feed-links' );を追記
2. 出力が停止されている functions.php remove_action関連の記述を削除・コメントアウト
3. XML構文エラー テーマ/プラグインのPHPファイル 閉じタグ?>後の改行や空白をすべて削除(?>は省略推奨)

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