「クライアントのサイト内を調査したいのに、ブログ記事ばかりがヒットして肝心の固定ページが見つからない……」
Webサイトのリニューアル案件や保守運用で、そんなイライラを感じたことはありませんか?
site検索で特定ディレクトリを除外する方法
Googleのsite:検索で特定のディレクトリを除外する方法としてはsite:sample.jp -inurl:blogのような使い方が一般的です。ただ、これでも間違いではありませんが、Web制作の現場で使うには少々「粗い」と言わざるを得ません。
この記述の最大の弱点は、ディレクトリ(階層)ではなく「文字列」で判断してしまうこと。これだと、例えば /news/blog-notice.html のように、ブログ以外の場所にあるページでも、URL内に blog の文字が入っているだけで検索対象から外れてしまうのです。
ガチャッと必要なページまで門前払いしてしまう可能性。 これを排除し、特定のディレクトリだけをピンポイントで除外する「100点の記述」について解説します。
結論:ディレクトリ除外は「siteコマンドの引き算」が最強!
特定のディレクトリ(例:/blog/)を検索結果から消し去るための、最も確実で推奨される記述はこちらです。|
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site:sample.jp -site:sample.jp/blog/ |
「siteコマンドから、siteコマンドを引く」。
これが、2025年現在において最も精度の高い記述方法です。
実はGoogle検索において、ディレクトリ単位の制御は site: コマンド同士の演算が最も誤解釈されにくいんです。「確実にここだけ消したい」という時は、迷わずこの形を使うことをおすすめします。
なぜ -inurl では不十分なのか
もちろん、-inurl:blog も機能はします。しかし、これはあくまで「URL文字列の中に blog というテキストが含まれていたら除外せよ」という命令に過ぎません。以下のようなケースで、意図しないページまでポイっと捨てられてしまうリスクがあるのです。
- 除外したい:sample.jp/blog/entry01.html(ブログ記事)
- 残したい:sample.jp/works/blog-design-case.html(ブログデザインの実績ページ)
実務で使える検索コマンドの組み合わせ例
この「引き算検索」は、応用するとさらに強力な武器になります。Web制作の現場でよくあるシーン別に、コピペして使えるコマンドを用意しました。①複数のディレクトリを一気に除外する
「ブログ(/blog/)とニュース(/news/)の両方を除外して、固定ページだけを見たい」そんな時は、マイナス検索を連結させればOK。
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site:sample.jp -site:sample.jp/blog/ -site:sample.jp/news/ |
スペースで区切ることで、条件をどんどん追加できます。「あれもこれも邪魔だ!」と思ったら、遠慮なく引いていきましょう。
②サブドメインを除外して本体サイトだけ見る
大規模サイトの場合、採用サイト(recruit.sample.jp)などが混ざってゴチャゴチャすることがあります。本体サイト(wwwなし、またはwwwあり)だけに絞りたい場合も、この論理が使えます。|
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site:sample.jp -site:recruit.sample.jp |
これで、純粋なコーポレートサイトのページ群だけが抽出可能です。
注意すべき「空白」と「記号」の落とし穴
どれだけ便利なコマンドでも、入力ミスがあれば動きません。特にスマホやチャットツールからコピペした際に起こりがちなミスがこちら。| NG | site: sample.jp (コロンの後にスペースがある) |
|---|---|
| NG | – site:sample.jp/blog/ (マイナスの後にスペースがある) |
| NG | site:sample.jp -site:sample.jp/blog/ (コマンド間は半角スペース、コマンド内はスペースなし) |
Google検索のコマンドは、プログラミングコードと同じくらい「空白(スペース)」に敏感です。
コマンドが効かないときは、まず全角スペースが混ざっていないか、あるいは不要な半角スペースが入っていないかを疑ってみてくださいね。


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