WordPress トラブルエラー対応まとめと解決策7選

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WordPressを運用していると、突然画面に現れるエラーメッセージ。。。頭を抱え、「またか…」とため息をつくWebデザイナーさんは少なくないでしょう。

特にクライアントワークの場合、エラーは即ち業務停止、そして信用問題にも直結します。

本記事は、WordPress「あるある」トラブル7つと、2025年時点の確実な対処法をまとめた実戦的なガイドです。基本的な設定ミスから、見落としがちなサーバー側の問題、さらにはプラグイン起因の厄介なエラーまで、一つひとつ丁寧に解説していきます。

この記事を読めば、もうエラー画面を見ても慌てません。サクッと原因を特定し、迅速に解決して、クライアントからの信頼をグッと高められることでしょう!


データベース接続確立のエラー

WordPressの根幹であるデータベース(DB)への接続ができない場合に表示されるエラーです。

これが表示されると、サイトは完全に表示できなくなります。まるで、玄関の鍵穴が合わないような状態ですね。


症状と原因

エラーメッセージ 主な原因
データベース接続確立のエラー wp-config.phpファイル内のデータベース接続情報(ユーザー名、パスワード、ホスト名)の誤り、またはデータベースサーバー自体の問題。

確実な対処法

①ユーザー名とパスワードの設定ミスを確認する

最も頻繁に発生する原因です。 wp-config.php ファイル内にある以下の定数を確認しましょう。


これらの情報が、レンタルサーバーのデータベース管理画面に記載されている情報と完全に一致しているか、全角・半角の違いや余分なスペースがないかを注意深く比較してください。

②ホスト名(DB_HOST)の指定を見直す

ホスト名も間違いやすいポイントです。一般的なレンタルサーバーでは localhost がデフォルトですが、Xサーバーなど一部の環境では、特定のサーバー名(例:mysql*.xserver.jp)やIPアドレスを指定する必要があります。

サーバーの公式マニュアルで正しいホスト名を確認しましょう。


③データベースサーバーの稼働状況をチェック

稀ですが、利用しているレンタルサーバー側でDBサーバーがダウンしている場合もあります。

サーバー会社の障害情報ページを確認するか、サーバー管理画面からデータベースの稼働状況を確認してください。


「無効なURLです。」

Xサーバーで見かけるエラーメッセージ。

延特に新しいドメインを設定した直後や、ドメインを移管した直後に、特定のレンタルサーバー(特にXサーバー)で表示されることが多いですね。

症状と原因

エラーメッセージ 主な原因
無効なURLです。 サーバー側でドメインとサーバー領域の紐づけ設定がまだ完了していない状態。DNS情報が全世界に浸透するまでの時間差(最大72時間程度)によるもの。


確実な対処法

このエラーは、設定ミスというより時間の問題です。

しばらく時間(30分〜数時間)を置いてから再度アクセスし直すのが最善の策でしょう。

ブラウザやルーターに古い情報が残っている可能性があるため、キャッシュを完全にクリアするか、別のデバイス・ネットワークからアクセスを試みるのも有効です。

わたしの経験上、Xサーバーの場合、設定後5〜10分程度で解消することが多いですが、週末や夜間などサーバー負荷が高い時間帯は遅延しがちですね。


予期せぬエラーが発生しました

管理画面からWordPressコアやプラグインの更新を行った際に、突然このメッセージが表示されることがあります。

このエラーは、PHPバージョンアップのサインで、サイト全体の動作を不安定にする引き金となり得ます。


症状と原因

エラーメッセージ 主な原因
予期せぬエラーが発生しました。WordPress.org かこのサーバーの設定に何か問題があるかもしれません サーバーのPHPバージョンが古い(非推奨またはサポート終了済みのバージョン)ために、新しいWordPressのコードやAPIに対応できないことが原因です。


確実な対処法

PHPのバージョンを上げることでほぼ解決します。

  1. レンタルサーバーの管理画面にログインします。
  2. PHPバージョン切り替えまたはPHP設定のようなメニューを探します。
  3. WordPressが推奨している最新の安定版(現在であればPHP 8.2以上が望ましいでしょう)にバージョンをアップグレードします。
一部の古いテーマやプラグインは、最新のPHPバージョンで動作しない場合があります。事前にステージング環境などで動作検証を行うことが理想的ですね。


has_cap の使用はバージョン 2.0 から非推奨になりました

これはデバッグモードを有効にしている際に、サイト上部や管理画面に表示される警告(Warning)メッセージです。

サイトの動作自体を止めることはありませんが、放置はできません。


症状と原因

エラーメッセージ 主な原因
has_cap の使用はバージョン 2.0 から非推奨になりました 使用しているプラグインまたはテーマが、WordPressの古い関数(has_cap())を未だに使用していることが原因です。この警告は将来のバージョンアップでエラーに変わる可能性があります。

確実な対処法


①プラグイン・テーマの更新(推奨)

まずは、原因となっているプラグインやテーマを最新版に更新します。開発元が既に非推奨の関数を修正している可能性が高いです。

②問題のプラグインを無効化・削除

もし更新しても解決しない、または重要度の低いプラグインであれば、一時的に無効化または削除を検討します。

③プラグインファイルを直接修正(上級者向け)

非推奨ですが、どうしてもそのプラグインを使いたい場合、警告を出しているファイルの該当箇所を探し、has_cap を推奨されている新しい関数(多くの場合、current_user_can())に書き換えることで回避可能です。

ただし、プラグインを更新すると上書きされてしまうため、恒久的な解決策とは言えません。


WPの重大なエラーを引き起こしたのでプラグインの有効化はできませんでした

新しいプラグインを有効化しようとした際や、サイトが重くなった際に表示される、深刻なエラーです。


症状と原因

エラーメッセージ 主な原因
WPの重大なエラーを引き起こしたのでプラグインの有効化はできませんでした。 PHPに割り当てられたメモリが不足している(memory_limitの制限)。または、使用しているPHPバージョンがプラグインの最低要件を満たしていないケースも考えられます。

確実な対処法


①PHPのメモリ割り当てを増やす

これが最も有効な解決策です。以下のいずれかの方法で memory_limit を増やしましょう。


レンタルサーバーによっては、これらの設定変更が許可されていない場合があります。

その場合はサーバー会社のサポートに相談するか、管理画面から設定できるか確認してくださいね。

②PHPバージョンを確認

プラグインが要求するPHPの最低バージョン(例:PHP 7.4以上)が、サーバーで動作しているかを確認し、必要であればバージョンアップを試みてください。


別の更新が進行中です。

WordPressのコアファイルやテーマ・プラグインを更新中に、何らかの理由で処理が中断された場合に発生する更新ロックを示すメッセージです。


症状と原因

エラーメッセージ 主な原因
別の更新が進行中です。 前回のアクションがデータベース内でロック(core_updater.lock)された状態のままになっており、システムが「まだ更新中だ」と誤解している状態です。

確実な対処法


①15分〜30分待ってから再度更新を行う

システムは通常、ロックを自動的に解除するタイムアウト機能を持っています。

多くの場合、15分程度待ってから再度更新画面にアクセスすると、メッセージが消えているでしょう。


②データベースからロックファイルを削除する(即時解決)

待っても解除されない場合は、データベースに直接アクセスしてロックを解除します。

  1. phpMyAdminなど、サーバーのDB管理ツールにログインします。
  2. WordPressのデータベースを選択します。
  3. wp_options テーブル(プレフィックスが異なる場合があります)を探します。
  4. option_name が core_updater.lock となっているレコードを検索します。
  5. このレコードを削除すれば、ロックは解除されます。


あなたのIPはセキュリティ上の違反を行っている可能性があるものとしてマークされています

特に、Jetpackプラグインを導入しているサイトで、管理者やクライアントがログインしようとした際に表示されるアクセス制限のエラーです。


症状と原因

エラーメッセージ 主な原因
あなたのIPはセキュリティ上の違反を行っている可能性があるものとしてマークされています JetpackのProtect機能またはWordPress.comのセキュリティ機能が、ログインを試みた自身のIPアドレスを、短期間でのログイン試行失敗などにより不正アクセスと誤認している状態。

確実な対処法

自身のIPアドレスをホワイトリストに追加するのが最も確実です。

  1. 現在の自身のIPアドレスを調べます(「IPアドレス 確認」などで検索)。
  2. Jetpackが有効化されているWordPressサイトの管理画面、またはWordPress.comのセキュリティ設定画面へアクセスします。
  3. ホワイトリストまたは許可するIPアドレスの設定項目を探します。
  4. 調べた自身のIPアドレスを登録(追加)します。
Jetpackは非常に強力ですが、誤認することも稀にあります。このエラーが出た場合は、冷静にIPアドレスの登録で対処しましょう。


【まとめ】WordPress トラブルエラー対応まとめと解決策7選

データベース接続確立エラー、PHPのバージョン問題、そしてプラグインの競合や誤認。これらはWordPressというシステムが持つ複雑さの裏返しでもありますが、一度対処法を身につけてしまえば、もはや恐れるに足らない相手となるでしょう。

エラーのタイプ 最も有効な対策
データベース接続確立のエラー wp-config.php のDB情報確認
無効なURLです。 時間経過とキャッシュクリア
予期せぬエラーが発生しました。 PHPバージョンアップ
WPの重大なエラー… メモリ割り当て(WP_MEMORY_LIMIT)を増やす
別の更新が進行中です。 core_updater.lockをDBから削除

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